★2012年12月1・2日「晩秋の京都紅葉・祇園会食オフ会」レポート★



●京都洛北と湖西のお寺の紅葉めぐりとお茶屋さんでの食事をメインに!
(舞妓さんに来ていただきました)

場所:洛北の「瑠璃光院」「圓光寺」「詩仙堂」
   湖西の「石山寺」「三井寺」
   夕食は祇園甲部の「花咲」での会席
参加者:ぴろさん、瑠歌さん、しまさん、トコおばさん、ecoさん、joeさん、eiさん、洋さんの8名。


少し小雨交じりの旅程でしたが、それも晩秋らしく、京都の風情を盛り上げてくれました。
カメラ大好きの人が多かったので、紅葉撮影会の様を呈しました。
ei8さんの撮影テクニック講習会付きとあって、さらに力が入りましたね。
あまりにも写真枚数が多いので、行った場所ごとにまとめていきたいと思います。

<第1日>
1)「瑠璃光院」


今回のオフ会の一番手のお庭です。
叡山電鉄、八瀬比叡山口駅より高野川の清流に沿って歩き、吊り橋を渡ると瀟酒な山門につきます。かつて壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が、ここの「八瀬の釜風呂」で傷を癒されたそうで、平安貴族や武士たちに「やすらぎ」の郷とされてきたそうです。
数寄屋の建物を回って、ひと段落したのは瑠璃の庭を望む書院の一角。お薄とお菓子をいただきながら、カメラはバシバシ。庭職人の見事な仕事に、感心しつつ。苔の庭と比叡山からの伏流水の湧水、紅葉とのベストマッチにため息が出そうでした。



瑠璃光院


山門にかかるモミジ


八瀬のかま風呂


つばき一輪


熱中シスターズ


錦の共演


杉苔の絨毯

2)「圓光寺」


叡山鉄道を京都へ向かって2駅、一乗寺下車。あの武蔵が吉岡一門と決闘を繰り広げた、一乗寺下り松、そのそばにあります。
下り松、拝見しましたが、ウッソ〜というくらい貧相でした。たぶん植え替えたのでしょうね。
さて、圓光寺。徳川家康が文教政策のために学問所を設け、文書の印刷を始めたところだそうです。臨済宗の尼さんになるための研修所というのでしょうか。
お庭にはいると、まず、素晴らしい水琴窟があります。琴の音のような音楽が竹筒から聞こえてきます。一発で参りました。
右手は庭一面の赤、一面モミジの紅葉が敷き詰められていて、ここは極楽か、とばかりの風情です。
その奥は竹林。薄暗い竹藪を背景に黄葉が、幽玄をかもします。



水琴窟


圓光寺の庭


紅葉の絨毯


気持ちいいよ

3)「詩仙堂」


徳川家に仕えた武勲の家系の石川丈山が引退後、築造してすんだ漢文の詩と風雅な庭で有名な史跡ですね。
庭に向かって広く開いた座敷からの一望が有名ですが、大勢の観光客ですでに満員。人の頭越しにお庭拝見となります。
仕方ないので、庭に降り、小さな晩秋を切り取って歩きました。陽はすでに大きく傾き、光は金色を帯びています。
時折ぱらつく雨に濡れた風雅をいただきました。時折境内の空気をふるわせる獅子脅しの澄んだ響きに感動しました。



詩仙堂の庭


詩仙堂小ぬか雨


子供でも紅葉するんだ


小さな池

その他の訪問先は、


昼食をいただいた一乗寺「中谷」。栗おこわと味噌汁がおいしかった。
時の休憩に寄った、「紅茶専門喫茶」。舞妓さんの写真展をやっていました。



中谷のランチ


中谷のデザート


紅茶専門店で休憩

宮川町にある京都らしい「あじき路地」や行き止まりの道を家の内部を突き抜けて先の道まで開いている「図子」(ずし)などを見学。
小雨の中、シスターズはパシャパシャとシャッターを鳴らしておりました。



宮川町錬舞場前で


カメラシスターズ


路地

小雨降る中、宮川町から祇園まで「ご飯食べに行きまひょ」。舞妓の「とし輝」さんが迎えに来てくれました。
目立たない小道を歩いて、「花咲」まで。雨に紅傘がやけに色っぽいです。



舞妓「とし輝」さんがお出迎え


ぴろさんうれしいですね


祇園「花咲」へご案内


後ろからついていきます


「こちらどす。どうぞお入りやす」

会席のメニューはこうでした。(トコおばさんのブログから拝借しています。)


前菜 豆乳入りの玉子どうふ・・・・竹筒の中に入っていますから、ところてん式に後ろから押しだして食す
前菜盛り合わせ・・・・写真で柿に見えるのは実はウズラの卵 焼き栗 紅葉は麩の煮たもの・・・芸が細かい
胡麻豆腐   ・・・・勿論美味しかったです
さしみ盛り合わせ・・・まぐろ はまち 鯛?
土瓶蒸し・・・・結構なお味でした。
鰆の焼きもの・・・経木に挟んで蒸し焼きにしたのか? 鰆の上に乗っているのは蕪をすりおろしたもの+舞茸
かぼちゃまんじゅう・・・・油で揚げてあるが、表面に玄米の粗つぶしの粉をまぶしてあるとか、歯触りが良い、香ばしい香りです
天ぷら・・・・これは定番
赤だしのおつゆ・・・・わかめ 板麩
漬物ずし・・・・しばづけ 白菜 茄子 ゆず大根・・・ 4種の漬物が乗った握りずし
デザ−ト・・・葛餅、柿 もりあわせ



お料理のいろいろ1


お料理のいろいろ2

「花咲」では、まだ20歳前なのに、気のきいたタイミングで、丁寧にきれいにお酌してくれます。
食後、「とし輝」さんが芸を披露してくれました。「御所のお庭」というのだそうです。(参照:ei8さんのブログ



しまさんと


瑠歌さんと


ジョーさんと


舞いのご披露


花咲にて

<第2日>
1)「石山寺」


その名の通り、ごつごつした岩山の上に建っている大きな真言宗のお寺です。聖武天皇の願いで建立されたといいますから、1200年以上の歴史があるということですね。
本堂もしっかりしていましたが何十万人、何百万人もの人が踏んだであろう、石は擦り減り、手擦りは光り、回廊は雨でささくれていました。
薄暗い本堂で、ei8さんの唱える般若心経がお腹にしみます。ei8さんはある出来事がきっかけで、お寺の写真を撮らせていただいている以上、姿勢から入らなければならないと得心され、以降お唱えするようになったそうです。
寺院では多宝塔(二重の塔)の屋根の反りがきれいでした。皆さん、ei8師匠の教えをよく聞いて、一生懸命な撮影です。ほんとうによい先生が案内役も引き受けてくれたものです。
正式オフ会としてのei8さんの幹事はこれっきりでしょうが、有志の会には時間があれば来てくれることを願っています。



石山寺


水車


石山寺晩秋


見上げれば一句


階段

2)「三井寺」


京阪電車で三井寺下車。疎水に沿って登ると、ほどなく天台寺門宗長等山園城寺が正式名称の三井寺です。
滋賀県大津市、琵琶湖南西の長等山中腹に広大な敷地に見事な紅葉が広がっています。
黒く落ちたお寺の建物と赤く華やいだモミジ・カエデのコントラストが見事です。



三者三様


三井寺弁慶の鐘


金堂


三井寺集合

● その他の収穫。


お昼をいただいた三井寺近くの近江和牛の店「品川亭」これがよかった。あまから牛丼や牛カレーがおすすめ。



牛丼


カレーライス

<最後に>


三井寺の境内では、ツアーの札所参りの大勢さんが、旗を持つガイドに引き連れられて、ぞろぞろしていましたが、それに比べて、われわれの旅はなんと贅沢だったことか。
見事な紅葉があり、写真教室あり、謂われ話あり、疲れれば休み、冗談あり、食事は御当地の隠れ名店、普段観光客が行かない京都らしいところ、いろいろ収穫させていただきました。


ご参加の皆様、写真だけでなく思い出も整理して、永くアルバムに張っておきましょう。


ei8さんに最後にThank You!Again。


■記:洋さん ■写真:ei8さん、しまさん、ぴろさん、瑠歌さん、トコおばさん、ecoさん ■ページ作成:イチローさん


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