Anseiさんの日記
2013
7月
24
(水)
17:58
本文
一言でいうと“後味の悪い映画”である。傑作、あるいは“宮崎駿節”を期待した人は裏切られた感想を持つだろう。特に前半の動きが悪い。まるで素人が作ったドラマのようでストーリーが上手く流れない。いつもの流れるような高揚感が無い。宮崎は年老いたのか?創作力が減退したのか?何故か?
恐らく宮崎駿がこの題材にたいして持つ“苦い思い”のせいではないかと筆者は推測する。
問題は2つある。1つは、画面で描かれる寒々しい日本の後進性である。英米と戦争できるほどの国力も社会の成熟度も無かった。日本の軍部が世界に誇る戦闘機や軍艦をもてたのは、日本の科学・工業力が進んでいたからではなく、少数の卓越した科学者たちの涙ぐましい努力によるものであった。宮崎はそのことを苦々しさをこめて忠実に描く。
もう1つは同盟国ドイツ人が日本人に示す“えげつない”白人優位主義“である。ここに宮崎駿のふつふつとした怒りが感じられる。この映画は、宮崎駿が天才的な航空設計者”堀越二郎“と文学者“堀辰雄”を通じて描いた日本軍部とドイツ人にたいする“復讐劇”なのだ。復讐劇が後味の良いものにはならないのは当然である。
恐らく宮崎駿がこの題材にたいして持つ“苦い思い”のせいではないかと筆者は推測する。
問題は2つある。1つは、画面で描かれる寒々しい日本の後進性である。英米と戦争できるほどの国力も社会の成熟度も無かった。日本の軍部が世界に誇る戦闘機や軍艦をもてたのは、日本の科学・工業力が進んでいたからではなく、少数の卓越した科学者たちの涙ぐましい努力によるものであった。宮崎はそのことを苦々しさをこめて忠実に描く。
もう1つは同盟国ドイツ人が日本人に示す“えげつない”白人優位主義“である。ここに宮崎駿のふつふつとした怒りが感じられる。この映画は、宮崎駿が天才的な航空設計者”堀越二郎“と文学者“堀辰雄”を通じて描いた日本軍部とドイツ人にたいする“復讐劇”なのだ。復讐劇が後味の良いものにはならないのは当然である。
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